記憶の中で… 2

招待《ユキside》



次の日の朝、ナツキの家の電話が鳴った。

おばさんが出て何やら話してるけど、ドイツ語らしく、ちっとも分かんない。

少しするとナツキを呼んだ。

誰からなんだろ?

ナツキが…誰かと話してる。ドイツ語で。何か…凄い。

ナツキがとっても凄い人に思えてきた。
ヨーロッパの人って国が地続きだから、4ヶ国語ぐらい話せる人が多いって聞いた。

ナツキもそんなに話すのかな。英語が少し話せるのは知ってるけど…。

「ねえ、おばさん。ナツキはどこの国の言葉が喋れるの?」

「日本とドイツとフランス、イギリス、イタリア…だったかな。」

「そんなに?じゃあ、学校の成績とかは?」

「まあまあ…てとこかしら。中学の時に飛び級で高校生と勉強してたわね。」

…知らなかった。そんなに勉強できたんだ…。ひえー。




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