十字架に愛を



執拗に、浄化するように、髪を舐める。


「…っ。」


「ん?」


その姿さえ美しくて、声が出ない。


「珠妃、甘い匂いがするね。」


くすりと笑って私の唇へと口づける。


「あっ…、琉…。」



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