私のSuperstar! 〜Secret Love〜

廊下の方で声が聞こえた。

「翔くーん。俺の楽譜、知りませんか?」

優星だ。

「ヤバい…この楽譜、優星のなんだよね。じゃあね〜」

え?了承得てないの?

翔さんは出ていってしまった。

「優星の楽譜、花恋ちゃんに貸しちゃったぁー。じゃあ、バイバーイ!」

「ちょっと、翔くん!!」

廊下での翔さんと優星の会話が聞こえる。

この楽譜、どーしよ…

「失礼します」

優星が入ってきた。

さっきの言い争い…
まだ、怒ってるかな?

「おぃ、花恋」

怖いよ…

でも、わたしはそんなこと
どうでもいい。

優星がこんなに怒っているのは初めて見るから、怖くて震えている。

できれば、この部屋を出て逃げ出したい。

わたしはピアノのイスから立ち上がって、逃げだそうとした。



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