私のSuperstar! 〜Secret Love〜
「行くなよ」
すると、後ろから抱きしめられた。
わたしはビックリして、腰を抜かしそうになった。
「ごめんな、花恋」
「わたしこそ…ごめんなさい」
動揺が隠せない。
「俺、疲れてるのかもしれないな?」
優星がこんなこと言うなんて、思わなかった。
普段、決して弱音を吐かない。
そんな優星だから、わたしは心配になるの…
ねぇ、お願い。
「お願いだから、無理しないで?疲れたときは、疲れたって言ってよ…」
「俺は大丈夫。花恋、笑って?」
「え?」
「俺は花恋の笑顔、見たいなぁ」
そうだね、優星。
わたし、笑顔を忘れていたかもしれない。
「花恋の笑顔はね、周りのみんなを幸せにしてるんだよ?」
「そんなことない。優星の方が、ファンを幸せにしてるよ」
「俺は、いいの」
.