私のSuperstar! 〜Secret Love〜

「ごめんね…娘の説明会で学校に行かないといけないの…」

いつも先生にはお世話になってるし…

「1つの人生経験だと思ってさ…お願いできるかしら?」

「本当に…私でいいんですか…?」

「もちろん!ありがとね。そうと決まれば、曲の楽譜と説明の冊子」

展開が早い…
そして、説明の冊子の方が分厚い…

なんか、気持ち悪くなりそう。

「冊子にも書いてあるけど、ピアノを教えることは両親以外、誰にも言ってはいけない約束になってるからね?」

よくわからないけど…

「はい、わかりました…」

教える曲はドビュッシーの「夢想」

「花恋ちゃん一度、発表会でこの曲やったわよね?」

「そうですけど…」

自分で弾くのと、人に教えるなんて全然違うんだから!!
私は心の奥底で一瞬、先生を恨んだ。

「あ、思い出した!!その男の子ってアイドルだったかも?」

「えぇー!!」



.
< 8 / 239 >

この作品をシェア

pagetop