朝が待てなくて

「それは…できないけど」


「ほらね? 何でもできるってわけじゃないじゃん」




キョトンとしていた大淀の顔が次第に緩んでくる。




「あっはっは、何だそれ? うらやましくねーの」


「何でよ!」


「大型車なんて免許取りゃ誰でも運転できるじゃん」


「でも持ってないんでしょ、大型の免許」


「だって兄貴はいらねーもん、そんなの」


「樹は牽引の免許もフォークリフトの免許も持ってるもん。全部ちゃーんと勉強して取ったんだからね。


おまけに運転してるときの樹はめちゃくちゃカッコいいんだから!」


< 257 / 771 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop