朝が待てなくて
「夢………か?」
低くかすれて聞き取れないくらいの声が訊いた。
「うん、夢だよ」
と思わず答える。
だって寝込みを襲ったのがバレる。
樹はそのままわたしの瞳を見つめている。
不思議なものを見るように、じっと…
ね、寝ぼけてるのかな?
夢の中だと思ってる?
と、少し体を起こした彼の腕が伸びてきて
身を乗り出したまま固まっているわたしの顎をクイッと持ち上げた。
へ?
樹の顔が近づき、唇が塞がれる――…
わわ、どーした、いきなり。