朝が待てなくて

「ん」と挑発するように、中村が樹のケータイを渡してくる。




「履歴、見てみろよ」


「え、やだよ、そーゆーの」


「真実を知るのが、怖いんだ?」


ぐ……っと言葉に詰まる。


ちょうど寝転がった樹の体の真上で、本人のケータイを押し付け合うわたしと中村。




「じゃあ、俺が見る」


横からスッと、大淀の手が伸びてきた。


え?




3人同時に樹のケータイを手にした瞬間、突然ケータイの着信音が鳴り響く。




「「わわわっ」」


3人してあわてふためき、それから一瞬顔を見合わせ、吸い寄せられるように頭をくっつけて液晶画面をのぞき込んだ。




だ、誰から???


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