朝が待てなくて
ダダッと
部屋にUターンしてサホリンに電話したら
彼女はヒーヒーと、しゃべれなくなるほど笑ってくれた。
「まさかの家族ぐるみのお付き合いてやつだ?」
「お、お父さんまで行く気満々なんだから…!」
「いーじゃん、会えるんだし。樹クン覚えていてくれたじゃん」
まぁ、それは…。
「目標達成がんばんなよ」
「で、出来るか! 親の前で、女としてアピるとか」
告るとか…。
「出来る出来る! 二人っきりになれるチャンスだってあるよ、きっと」
どんまい、と前向き人間サホリンが笑った。