朝が待てなくて

「ヤバ」


叱られたいたずらっ子みたいに、二人で困り顔を見合わせた。


それから急におかしくなってきて


樹なんか「ハハハ」って声出して笑ってる。




「今から会議だってさ。ちょっと待っててな」


そう言うと樹はポケットからチャリッと、トラックのキーを取り出した。


「暑かったら、こっちで待っときなよ」


親指でクイッと事務所を指す。


「ううん。車がいい」


わたしはキーを受け取ると、樹のトラックへと向かった。





会う回数が増えて、またこうしてトラックの中で彼を待つことも多くなった。


樹の小さな部屋みたいで、わたしはここが好きだな。


でもね、前とはちょっとだけ変わったことがあるんだよ。




なんと、樹の愛読書が撤廃されちゃった……!


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