朝が待てなくて
樹は平気なんだ。
一年間わたしと会えなくたって何ともない。
妹だか、同志だか
確かにわたしを大切に思っていてくれて
年に一回、一緒に桜を見て
お互いの健闘を讃えあいたいと思っている。
こんなふうに家族や友達とみんなして楽しく過ごして…。
「うん。じゃあまた来年」
ひょこんと石から下りて、わたしは歩き出した。
元来た道を引き返す。
バカみたい
バカみたい
バカみたい…。
何を期待してたの?
樹は狼になんかならないもん。
早く帰んなきゃ泣いちゃいそうだ。