孤独な花と孤高の王子
会議室に通された私は、挨拶もそこそこに相手先から出る質問の対応に追われた。
…いつものことながら、今日はなんだかものすごい気疲れする。
そう思う原因を考えてはみたけど全く思い浮かぶわけでもなく、質疑応答を終えた私は会議室をあとにする…はずだった。
「そのまま残って」
私が会議室をあとにしようとすると、うちの会社の人間側からそう声が上がる。
…そう言ったらしい人に、私は見覚えがなかった。