新撰組〜タイムスリップの恋〜
「君はどれくらい強いんだね?」

「えーと‥‥私の世界では日本一。かな‥‥」

それを言った瞬間三人は目を見開いた。
目玉が飛び出そうだ。
気持ち悪‥‥‥

「すごいですねー☆」

「本当なものか‥‥信じがたいな‥‥」

土方のその言葉で海はキレた。
海は馬鹿にされるのがものすごく嫌いなんだ。

「‥‥じゃあ外出なよ。実際見たほうがわかりやすいじゃん。土方相手になれ。」

「それもそうですね☆」

「あぁ。俺が審判をしよう。」

中庭に皆で移動した。
武器は竹刀。ルールは特になし。
私が持っていたからだ。

「‥‥はじめっ」

パシンッ

パシンッ

ずっと互角だったが、さすがに大人の男とは体力的にも実績的にも海は不利だった。
壁に追い詰められた海。

「フッ終わりだ。」

土方は、竹刀を振りかざした‥‥‥が、

「なっ‥‥んで‥‥」

「土方チェックメイトだ。」
スパンッ
海を追い込んでいたはずの土方は地面に倒れていた。いや寝転んでいた。
周りも唖然とした。
気づいたら土方が倒れていたのだから。

「なんでっ‥‥。」

「合気道です。合気道は相手の攻撃を無効にする。
生憎お前は余裕こいてくれたから出来たのだがな。」
「あの子土方さんに勝っちゃった。」

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