魔女サマとペガサス

「ちょっ、見てないで助けてくださいよー!」

「はっ!?」



喋った!


三分間くらい呆けて見つめてたら、ペガサスが自力の脱出を諦め音をあげた。

えっ、ペガサスってそんな感じなの?



でもとりあえず、涙目なつぶらな瞳が可哀想だったから助けることにする。

だけどグッと引っ張ってもなかなか狭い窓にはペガサスの体は入らない。



「ええいめんどくさい!」



しまいには自棄になって、窓を破壊した。

魔法で、ではなく箒でぶん殴って。


その時のラプンツェルのジト目と、ペガサスの驚きに見開かれた目。


…しばらく忘れられそうにない。






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