魔法の戦士《bellator》
幸大、可鈴、圭の部屋


「幸大、起きて!」

圭が幸大を起こす。

「どうかしたのか?」

「テナがいないの!」

「幸大、どこ行ったか知りませんの?」

可鈴が言う。



幸大の携帯が鳴る。


『ダーリン!?

テナさんが公園で…

しかも血だらけで大怪我で…』

「公園!?」

『駅裏の近くのです!


え?

は、はい。』


『幸…大?』

テナの声。

『来ては…いけないわ…』

『テナさん!?

ダーリン、テナさんが気絶して…』


「今行く。」

「幸大、私たちも!!」


「ああ。

出でよ、シーフ!」

白虎が現れた。

「乗れ!」







公園


「ダーリン!」


「テナ!

大丈夫か!」


「あ…

何で来て…」

「幸大、後ろ!」

圭が叫ぶ。


バキッ、


「ガハッ!?」


幸大が蹴り飛ばされた。


「くくく。

もっと周囲への注意を払いたまえ。」


「な!?

酒呑童子!?」


バゴッ、

酒呑童子が幸大を殴る。

「ガフッ!?」

「弱いぞ、ベラトーラ!」


グシャッ、

顔面を踏まれる。


「しょせんは雑魚だな!」


ドッ、

腹を蹴飛ばす。


「うぐっ…」
< 108 / 131 >

この作品をシェア

pagetop