魔法の戦士《bellator》
反撃
「オ…オブヴィウス《迎え撃つ》」


バチィッ、

魔方陣が酒呑童子を弾く。


「ぷはぁっ。

危うく窒息死するところだったぜ。」


「え?

幸大!?

平気なの?」

圭が言う。

「身体中がいてぇ。

テナの傷を魔法で治してたから他の魔法が使えなかったんだ。

治癒系は難しいからちょっと時間がかかったがな。」


「さすがダーリン!」


「幸大、このまま倒せ!」

翡翠が言う。

「やられたら倍返しですの!!」


「幸大、私がやられた分もやり返しといて?」

「ああ。

任せとけ!」



『ふざけるな!!』

酒呑童子の体から妖気が溢れ出した。


「やっと鬼らしくなった…ってか?」


『なめるな、人間が!』


「フルメン・ハスタ《雷の槍》」

バリィッ、

ドシュッ、


『ガァァァァ!?』

酒呑童子の足に槍が刺さった。


「これでてめえはうまく動けねぇだろ?」

『くだらん!』


ズボッ、

槍を抜いた。

「これなら?

リグニウス・ハスタ《樹の槍》

ヒュムス・ハスタ《土の槍》」


ドシュッ、ドシュッ、ドシュッ、ドシュッ、ドシュッ、


地面から現れた樹の槍、土の槍で酒呑童子はその場から動けなくなる。
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