魔法の戦士《bellator》
『くだらん!

おい!』


ザッ、

鬼たちが大量に現れた。


「ちっ!

まぁ、お前が動けねぇのに変わりはない。

鬼を倒してからでもいい。

翡翠!」


「任せろ!」

翡翠が槍を構える。


『動けない…か。

やれ!』


ザシュッ、

「な!?」

幸大が驚く。


『これで動ける。』

酒呑童子は鬼たちに足を斬らせて宙に浮く。

「そーいや、飛べたんだっけ…」


『ハァーッ!』


バジュッ、

酒呑童子に新しい足が生えた。

「お前はトカゲみたいな奴だな…」

幸大が言う。


『形勢逆転。


ベラトーラに退魔師。

恐れることはないとは言え…邪魔をされては困るからな。


ここで消してやろう。』

「邪魔?

何のだ?」

『この世を我が天下とする!』


「つまりは侵略と征服か。


ま、そんな戯れ言、ここで断ち切ってやる!」


『皆の者、奴等を殺せ!』


鬼たちが襲いかかる。


「翡翠は圭たちの方を頼む。」


「わかった。」



「悪いが、雑魚に構ってる暇はねぇ。


天使たちの加護を受けし聖霊たちよ出でよ!


サラマンダー《炎神》

ウンディーネ《水神》

シーフ《風神》

ノーム《土神》」


ゴウッ、

聖霊が現れる。

「インペロ・ホスティリス・ディレオ《敵の破壊を命じる》」


ドゴォンッ、

聖霊たちが鬼たちを攻撃する。
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