魔法の戦士《bellator》
「いや、これはただ…」

「可鈴さんは親友なんですよね?

親友と仲良く手を繋いぐのは普通ですか?」

「幸大と私は昔から手を繋いでますの!!」

「…可鈴さんには聞いてないです。」

「塩見…これは色々とあってな…」

「親友と手を繋ぐなら、私はそれ以上のことをしても構わないですよね?」

「…塩見、何する気だ?」

「ダーリン、塩見なんて水くさいですよ。

もっと気軽に、ハニーって呼んでください。」

「すごい恥ずかしいんだけど…」

「ハニーって呼んでください。」

ギリギリギリギリ…

「それ以上やられると制服が…」

「呼んでください。」

「じ、じゃあ…せめて、奈々で…」

「…。

わかりました。」

奈々から解放された。

「じゃあ、ダーリン、右手を貸してください。」


「はい?」

「もしかして、可鈴さんには貸せて、私には貸せないんですか?」

奈々から殺気が溢れ出す。


「ほら。」

右手を差し出す。

「では!!」

ぎゅっ。

腕に抱きつく。

「な!?

ずるいですの!!

幸大、私もしますの!!」

「可鈴さん…

親友は腕なんか組んだり、抱きつくなんてしませんよ?」

「別にしてもおかしくありませんの!」

「おかしいです!」
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