魔法の戦士《bellator》
巫女
放課後


幸大は珍しく一人で歩いていた。

姫と委員長と奈々、そしてテナも部活見学。

幸大は如月神社に来ていた。





「おや、若いのにお参りかい?」

男性が言う。

「いえ、如月翡翠さんはいますか?」

「おや?

翡翠の友達かな?」

「一応…」

「今、出掛けているんだ。

娘とはどういったお友達だい?」

「どういった…って言われると難しいですね。

知っていることと言えば、退魔師ってことだけですし…」


「ほう…それを知っているのか。

翡翠は今、その退魔師としてのお役目に行っている。

私にも力があれば良かったんだが…

文字通り無力なのだよ。


ああ、申し遅れた。

私は翡翠の父親で、次期神主の皇《すめらぎ》だ。

まったく、変な名前だと思わないかい?

如月皇なんて…」

「まぁ、確かに…」

「しかし…

遅いな…何かあったかな?」


「俺が見てきます。」

「どこに行ったかわかるのかい?」

「まぁ、俺も鬼退治はたまにしますから。」


幸大は神社から去る。
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