魔法の戦士《bellator》
『な、名前は知らない!!』

「何でもいい。

そいつの情報は?」

幸大が言う。


『あ、悪魔!

女の姿をした悪魔だ!』


「悪魔?」

『ああ。

その悪魔はあの方と契約している。

それ以外は悪魔に関して知っていることはない!!』

「あの方?

そいつの名前は?」

幸大はさらに言う。

『言えない。


あの方の名前を言おうとすれば鬼は消滅してしまう!!』

「消滅?」

『ああ。

あの方はすべての鬼の頂点に立つ御方だ!


長き眠りより目覚めた。


あの、魔京と呼ばれた平安を再び繰り返そうとしている。


そして人間など全て滅んでしまう!!


あんたらもだ!!』


バリッ、

翡翠に向けて電気を放つ。


「くだらん。」

バチィッ、

翡翠は札で構成された槍で電気を弾く。

「電気、か。

しょせんは妖気で作られたモノだ。」

翡翠が敵を睨む。


「さ、他の情報は?」

『ひっ!?

な、ない!!

全て話した!!』


「だったら死んでもらおうか?」

『な!?

約束が違うだろ!?』


「お前は誰の女に何をしたかわかってねぇのか?」

『な!?』

「可鈴を操るし、奈々を操るし、

圭の具合を悪くするし、

しかも今、翡翠に攻撃したよな?」
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