魔法の戦士《bellator》
『や、やめろ!』

「命令をするとは…立場がわかってねぇのか?」

『や、やめてください!』


「断る!


リブロ《狙いを定める》」

バキッ、

敵を殴る。

ヴンッ、

魔方陣が現れた。


「とどめだ。

ヒュムス・ハスタ《土の槍》」


ドシュッ、ドシュッ、ドシュッ、


地面から鋭く3つの突起物が現れ、敵を魔方陣ごと貫く。


『た、たすけ…』


「スサインド《滅却》」


ドゴォンッ、

敵は爆発した。




ゴウッ、


幸大が元の衣服に戻った。


「ふぅ、疲れた。」

幸大が言う。


「幸大、その、ありがとうですの。」

可鈴が恥ずかしがりながら言う。

「ああ。

取り合えず無事に終わって良かった。」

「ダーリンの戦う姿はいつ見てもカッコいいですね。」

奈々が言う。


「まだ、終わっていないのだろう?」

翡翠が言う。


「…。」

幸大は何も言わない。

「それ、どういうこと?」


圭が言う。

「圭、気づいているんじゃないのか?」

翡翠が言う。

「な、何のこと?」

「圭…」

幸大が口を開く。

「聞きたくない!!」

圭が叫ぶ。

「仮説の段階だが、私たちの情報を流したのは…」

翡翠が言う。

「聞きたくない!!

いや!!」


「皆がテナと呼んでいるあの悪魔だ!」
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