最低男に恋をして。
「あー、そっか。」
ツーンと痛む鼻。
目が熱くなってくる。
「ごめん、実家に…
行かないといけなくなった」
「いいよ、いいよ。
仕方ないもん、気にしないで」
必死に笑顔を作った。
高嶺悟は見えてないから、そんな必要ないのに。
「本当、ごめん。」
「うんん、全然
今日暑いしさ、祭って気分じゃなかったし…」
隣で加奈子が不安げに私を見ている。
私、
泣きそうな顔してるかな?
仕方ないのになぁ、
実家に帰んないといけないなら仕方ないことなのに。
行きたかった。
って思うワガママな自分が嫌になる。