紫陽花の中の猫
☆Prologue・1
☆聖夜〜side〜☆



空はあいにくの雨…



俺はジムから傘を挿し珍しく街を歩いて帰っている。


普段なら自家用車だったりジムのスタッフに送ってもらうが、今日はそんな気分じゃなかった。



少し気分が晴れないのが、現状だからだ。



俺の職業はボクサー。



これでも、地位も名誉もある有名なボクサーだったりする。



俺の人生は勝負で簡単に左右される世界で生き抜いて行かなきゃならない。



負けた瞬間、地位も名誉も一瞬にして失う世界…。



常に厳しい環境に身を置いてるのが現実だ。
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