紫陽花の中の猫


俺の家まで彼女に雨がかからないように傘を彼女の方に向けながら歩く。




しばし無言のまま歩いて行くと公園からさぼどかからない所にある俺のマンションに着いた。




彼女は俺のマンションの前に来て立ちすくみ更に入口に入った先にあるフロアを見てあからさまに挙動不審になっているのが目に見えてわかった。



「…こっち」



方向を指差し彼女の腕を引っ張りエレベーターに乗ると彼女はただ、ボー然としていた。




俺のマンションは特殊なセキュリティーがしてあり、最上階の住人のみ利用する事が出来るエレベーターに、俺達は乗っている。



俺のマンションはまさに最上階にありVIPしか住めない高級住宅地に構えるマンションだ。




これもこの拳で勝ち取った証でもある…。
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