「好き」を聞かせて





「おはようございます」




荷物でパンパンにふくれたカバンをよいしょと
かけ直し、
先生に挨拶した。


修学旅行は沖縄の
四泊五日の旅行だ。


そして今は駐車場に
集合している。

ほとんどみんなは
来ていない。



「おっはよ」


誰かに肩を
どーんと叩かれる。



「うっ、、、優介っ」

「うって何だよ!」


優介は幼稚園からの
幼なじみ。
見た目はまぁまぁ
かっこいいと思う。

でも、優介は悪気のないバカで女たらしっ。


「おっ友華ちゃん
見っけ!」

と言って走っていって
しまった。

ほらね。



***********







あっ…

涼太君見つけた




人混みの中でも
君の事は
すぐ見つかっちゃうね




「おはよう」

「舞、おはよう」





涼太君は
いつもの変わらない
笑顔で言った。




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