大好きな君へ


「彼は同じ学校の三代川陸君。
…あたしの彼氏だよ~♪」

自慢げに言うとおじさんは固まった…

「おーい?聞いてる?」

「きっ、聞いてるやぃ!!
ジュリアちゃん、いつの間に…」

「エヘヘ♪」

「あっ、陸にも紹介するね!!
あたしの担当医で、おとうさんの弟の
月宮彰太先生!!」

「あっ、三代川です。ジュリアさんとは
仲良くさせてもらってます。」

「彼氏か…三代川君、ジュリアちゃんの
病気のことは…?」

「知っています。僕の姉も同じ病気だったものですから…」

「…そうだったのか…悪いことを聞いて
しまったね。すまない。」

「いえ…」

陸とおじさんが話してると、
ママとパパがきた。

「ジュリア~!!心配したんだから!!
あなた、3日も目を覚まさなかったんだから!!」

「ママ…ごめんね?心配かけて…パパも。」

「ジュリアが無事でパパはなによりだよ。」

パパは本当に優しい。
ママが大好きな理由、わかる気がする♪

「さぁ、ジュリちゃん?
彼はどなたか説明して?」

ママがにっこり微笑む。

…怖いよ、ママ。




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