大好きな君へ


「実は…あたしが眠ってるときに夢?の中で
凜さんに会ったの。あたしたちのこと、
ずっと見ててくれたんだって。」

「凜姉が…そうだったのか…」

陸が悲しそうな顔をしたのを見逃さなかった。

今度はあたしが陸を抱きしめた。

「凜さんがね?あたしを帰してくれたの。
陸を大事にしてあげてって…陸のこと、
よろしくねって…」

「…凜姉に感謝しなきゃいけねぇな。」

陸がつぶやいた。

すると…看護婦さんが急いでやってきた。

「ジュリアちゃん!!目が覚めたならナースコールしてくれなきゃ~!!びっくりしちゃった!!」

どうやらあたしはいつもの病院に
運ばれたみたい。

「ごめんなさーい♪」

「もー…先生呼んでくるわ!!」

看護婦さんはそう言って出ていった。

すぐに先生がきた。

「ジュリアちゃんは…まったく。心配したんだぞ??兄貴も血相かえてとんで
きたし。クレアさんも泣いてたんだからな?」

「…ごめんなさい。」

あたしは素直に謝った。

みんなに心配かけちゃったし…

「ところで…ジュリアちゃん?
このイケメン君は…誰かな?」

先生…いや、おじさんはニヤニヤしながら
あたしに言った。

わかってるくせに…




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