大好きな君へ
「あっ、俺、そろそろ帰ります。ジュリアも目を覚ましたことだし…家族でいてください。」
陸が気をきかせてくれたみたい。
でも…
「あら~!いいのよ!!あたしたちが帰るから♪ふたりで…ね?彰太さん?」
え~!?
「あぁ。亮太、ジュリアは今日は入院した方がいいんだろ?」
パパがおじさんに聞いた。
「念のためにな。明日になったら平気だから。」
「じゃあ決まりね♪陸君、ジュリちゃんをよろしくね♪」
ママの一言で陸のお泊まり決定…
「えっ…あっ、はい?」
「それじゃ、ジュリちゃん!!バイバーイ♪」
ママとパパとおじさんが出ていき、
ふたりだけになったあたしたち。
「ジュリアのお母さん、テンション高いな…」
「ごめんね…?」
「別に謝ることねぇよ!!むしろ楽しいな!!」
陸が笑顔で言った。
「そぉ…?」
「おぅ!!」
「ってゆうか…もしかして陸、ずっとあたしを看ててくれてたの…?」
「…まぁな。俺の目の前で倒れたから…目を
覚ますまで心配でさ…」
「陸…ありがとう…」
「いや、俺が気づかなかったわけだし…」