大好きな君へ


「陸…寝不足なんじゃない?疲れた顔してる…」

絶対そうだよね…

「うん?…大丈夫だよ?」

「ダメ!!陸まで倒れたら大変なんだから!!」

「でも寝るとこないし…」

「……一緒に寝よ?」

あたしは勇気を出して言った。

「…誘ってる??」

「ばっ、バカ!!陸が疲れてるからだよ!!」

「冗談だよ…でもいいのか?」

「…いいよ。陸なら。」

「じゃあ…寝る。」

そう言って、陸は靴をぬいでベットに
はいってきた。

陸と向かいあって寝そべる。

「えへへ…」

なんか恥ずかしい…

「ジュリア…好き。」

陸があたしを抱きしめる。
まるでどこかにいってしまわないように…

「あたしも…陸が大好き。」

負けじと陸にくっつく。

顔を見合せ…自然と唇が重なる。

何度もキスをしながら…
あたしたちはいつの間にか眠っていた。



< 63 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop