大好きな君へ
「陸!!どうして…?」
あたしは驚いて聞いた。
「学校終わったし。ノート届けにきたんだ。」
「えっ…?もうそんな時間!?」
壁にかかっている時計を見ると…5時半。
「気づかなかった…」
集中してたのかな?
「あっ、入って?適当に座ってよ。」
「じゃあ…おじゃまします。」
「どうぞ。」
陸を部屋に入れた。
「そう言えば…さっきさ、G線上のアリア弾いてた?」
「うん!陸知ってるの?」
「おぅ!!うちの母親がピアノの先生だからな!!」
「そうなの!?」
「まぁな。」
「へぇ~…すごいね!!」
「だからだいたいの曲はわかる。」
「陸は弾けるの??」
「まぁ…少しなら。」
すごっ!!
「弾いてみて!!」
あたしは陸をピアノの椅子に座らせた。