内緒の保健室
ちょっと楽しい気分だったのにまた朝の事が頭に浮かび、あたしはため息をついた。
諦めたのか、「またねぇ?」と言って雷樹は出ていった。
1時間目まで、まだ結構ある。麗央は違うクラスにいるのか今いない。
ってわけだから今保健室には誰もいない。
―…「…唯?」
しばらくすると聞きなれた声が。『……』
無言で振り向くと片手だけズボンのポケットに入れている蓮斗の姿が。
「…何があったわけ?」
『…………』
「いつからお前は口がなくなったんだよ、ぇえ?」
『…………』
「なぁ…」
『……………』
「………麗央?」
ビクッ…。
「麗央」って言葉に反応してしまってあたしは、肩を震わせた。
「…お。…ビンゴじゃん」
蓮斗はあたしの顔の目の前で、意地悪な笑みを浮かべた。
―ドキッ…。
『……』
まさかあたしってわかりやすい?
「…お前はわかりやすいよ。もっと演技の勉強しろバカ」
『…うるさいもん』
諦めたのか、「またねぇ?」と言って雷樹は出ていった。
1時間目まで、まだ結構ある。麗央は違うクラスにいるのか今いない。
ってわけだから今保健室には誰もいない。
―…「…唯?」
しばらくすると聞きなれた声が。『……』
無言で振り向くと片手だけズボンのポケットに入れている蓮斗の姿が。
「…何があったわけ?」
『…………』
「いつからお前は口がなくなったんだよ、ぇえ?」
『…………』
「なぁ…」
『……………』
「………麗央?」
ビクッ…。
「麗央」って言葉に反応してしまってあたしは、肩を震わせた。
「…お。…ビンゴじゃん」
蓮斗はあたしの顔の目の前で、意地悪な笑みを浮かべた。
―ドキッ…。
『……』
まさかあたしってわかりやすい?
「…お前はわかりやすいよ。もっと演技の勉強しろバカ」
『…うるさいもん』