HINEKURE～ヤマトノオロチの巻～

純也が
「鬼蜘蛛が!!……じいちゃん!!前鬼を呼ぶから時間稼いでくれ。」

じいちゃんが四枚の札を取り出して、ゾイルに向けて投げる。じいちゃんが印を結ぶ。札が四角い結界を創る。純也が呪文を唱える。
「いでよ!!前鬼。」
前鬼
「チッ、相手は悪魔かよ。」

「大丈夫か??」

「貴様次第だ。」

前鬼が炎の斧を二つ形成して、ゾイルに飛びかかる。
ゾイルはそれを見るなり、落胆したように結界をすぐさま破り、死に神が使うようなの鎌を形成して前鬼を横一線に切る。
前鬼が消えた。
純也が
「前鬼～～。」
じいちゃんが
「落ち着かんか!!前鬼は死んだわけではない。一応式神だからな。」

遠くの侫歌が鼻で笑って
「いくら式神が一流でも使う人が三流なら意味ないよね。」

ゾイルが
「邪魔だ。」
一言放つと純也が吹飛ばされた。
彩乃が
「凄い!!この間違っている世界を…壊せる。」
陰に変わっている優輝がいきなりゾイルの目の前に現れる。