HINEKURE～ヤマトノオロチの巻～

魔方陣の中心に一人の男がいた。
見た感じ、年は優輝と同じくらいで身長もあんまり対したこともない。しかし、背中に悪魔の羽が広げられていた。髪は黒くなびくほど長い。目はつり上がっていた。しかし、頭には二本の角があった。
その女子が怯えながらも、
「あなたが悪魔ゾイル??」

「…お前が呼んだのか??」
首を縦にふる。
ゾイルが
「名前は??」

「黒崎彩乃（ｸﾛｻｷｱﾔﾉ）…です。」

「何を望む??」

「私と友達になって、そしてこの世界を滅ぼして!!」

「わかった!!」
ゾイルが漆黒の翼を羽ばたかせて、少しだけ空中に浮かぶ。
遠くで見ていた侫歌が呟く。
「龍脈の力で悪魔と契約したみたいね。あの人の執念も凄いね。悪魔ゾイルってたしか～～十二神将の一人悪魔界の神『デーモン』の右腕って言われてるじゃないっけ。あの人たちじゃ～ちょっと辛いかも。」

純也が呪文を唱えて、鬼蜘蛛を召喚する!!
鬼蜘蛛が召喚された瞬間ゾイルが鬼蜘蛛との距離をつめて、鬼蜘蛛をけり飛ばす。
ゾイルが
「雑魚な～。」
どこか大人びいた笑いを浮かべた。