ゆびきり
朝食を終えると、まずは真斗の家へ向かった。







詠士の私物を私の家に運ぶため、詠士は「そんなにたくさんないから」と言っていたが、実際見に行って、詠士が私物は一泊旅行用の鞄で収まっていた。







家には、真斗はおらず、夜にリースで事情を話すことにした。






「朝からいないのはよくあるけど、あいつは、いろいろバイトもしてるからわかんねーや」







「そうなんだ。意外と干渉しあわないのね」







「男同士だからな。俺のこともそんなに知らないと思うよ」







ずっと住んでたら、いちいち干渉してたらきりがないかもしれない。







私も気を付けよう、すぐに詠士の行動を気にしてしまいそうだから。







束縛とか嫌いそうだもんね。







「おーい、次行くぞ!」







茫然としていたら、詠士はすでに歩き出していた。








「あっ、待ってよ」







私は、走って詠士の横へついた。







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