エリートな彼は溺愛を隠さない
「え」

見下ろすと私の両手にぶらぶらとぶら下がる紙袋…。

「あ、うん…」

張り切って買いすぎたわ。

しかも、初めて来て手料理なんて、引くかも…。

夏哉みたいな男の人は外食の方がいい、と思うかも…。

私がじっと手元の紙袋を見つめて固まっていると、一旦向こうへ歩いて行った彼が不思議に思ったのか戻ってきた。

「綾芽?どした」

「あ、あの、私」

彼は私の紙袋を覗き込んでから言った。

「…何?飯、作ってくれるの」

ひ、ひゃあ、どうしよ。

い、嫌だよね?

何か言わないと…。


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