エリートな彼は溺愛を隠さない
村尾係長が困ったような、憐れむような優しい眼差しを向けてくる。

「…うっ、う…」

…私は、何か夏哉を怒らせてしまったのかしら。

それとも、彼は…この恋が気紛れだったと気付いたのかしら。



「…僕のせい、なのかな?
星野くんにさっき何か言われたの?」

そ、そんな違う。
係長のせいなんかじゃないわ。

そう言いたいけれど言葉が上手く…。

ギュッ。

……え…。

「ごめん、城田さん。
僕が悪いんだよね」

係長は突然、私をその温かい胸に抱きとめた。

優しくされて私の中の張りつめていた何かがフッと緩む。

< 126 / 164 >

この作品をシェア

pagetop