エリートな彼は溺愛を隠さない
―――「それでさぁ、その時、留実ね、ふざけんな!!って思ったの~。
ねぇ、夏哉くん、聞いてる?」

は?

「あ、ああ。大変だったな」

………。全く、お前の仕事の怒られ話になんて興味ねぇよ。
しかも自分を名前で呼ぶなっつうの。

ふと綾芽の方を向く。

…。あれ?いない…。

今度は秘書課の怜奈が俺の身体に頭をくっつけて寄り添ってくる。

「ねえ、夏哉。前に一度約束したよね、私とデートしてくれるって。
あれって…いつ?」

綾芽…?どこに行った?

セクハラ部長から助け出そうと思った時は、どこからか村尾がやって来たけど、今は…どこだ?

「ねえ、夏哉…」

「うるさい。離れろ」

「…え?何…?」



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