エリートな彼は溺愛を隠さない
俺は怜奈の頭を押し退けて立ち上がった。

「夏哉!?」

怜奈が下から驚いた顔で俺を見上げている。

「うるさい!!もういいだろ。あっち行けよ!」

綾芽がいなくなってる。

俺は冷静さを欠いていた。

そのまま宴会場の外に飛び出す。

大体、小高があんな事を言うから。

『なあ、夏哉、お前まさか城田とベッタリのつもりじゃないだろな』

宿に向かう車の中。
現地集合だから綾芽を乗せていくつもりだったのに彼女はバスで行くと言い張った。

まあ、いきなり二人で行くと目立つしな。

『何でそんな事聞くんだ?』

ギヤを入れ替えながら小高をちら、と見る。

『いや、女の嫉妬とかってヤバいからさ、あんまり一緒にいて目立つと城田が辛い目に合う気がしてさ』




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