エリートな彼は溺愛を隠さない

お…おい、どういう意味だよ…。

俺より村尾といた方が落ち着いて安心出来るって…？

しかも昔の俺の態度を思い出す…？

俺はショックで声が出なかった。

「夏哉、私、…自信がないの。
あなたに自分がふさわしいと、思えない…。

私達、もう……」


え？何を言おうとしている!?

「言うな!!嫌だ!!
俺は別れないからな!!」

…あ、声が出た。

「夏哉…。でも…」

「嫌だ、嫌だ!!
お前は俺のだからな!!

お願いだから…、止めてくれよ。そんな事、考えないでくれ。
俺は、綾芽だけだから…。お前がいなくなると、俺は俺じゃなくなるんだよ…」