エリートな彼は溺愛を隠さない

「夏哉…、本当…？」

「え…」

「本当に…私、あなたに相応しい女なのかしら…」

まだ…そんな事を…。

俺は不安そうに俺を見る綾芽をぐっと引き寄せると強く、強く抱き締めた。

「お前以外に…俺に似合う女なんて…いないよ」

「夏哉…」

「俺以外の男の胸で泣いたりすんな。
嫉妬で…頭がおかしくなる」

…そう、嫉妬。

この気持ちも綾芽が教えてくれた。

まだまだ俺の知らない何かをこれからも彼女は順に伝えて来るだろう。

だけど、受け入れる。

それが…きっと…愛だから。