エリートな彼は溺愛を隠さない
「じゃあ、私はまだもう少しやっていくので…。
…お疲れ様でした」

は?まだやる?
…………。
…おい、朝になるぞ。

「いや、送るから。帰ろう。
明日俺も手伝うからさ」

俺が言うと彼女は首をブンブンと振った。
その後はっきりした口調で俺に向かって言った。

「いえ、いいです。私がやりますから。
責任を持って仕上げたいんです。
星野さんは帰って下さい」

…は?

…こんなにはっきりと女に断りの文句を告げられたのは初めてかも知れない。

え、嘘だろ?
俺が優しく手伝ってやる、って言ってんのに。

なんで俺が、こんな奴に…。



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