エリートな彼は溺愛を隠さない
…絶対、今の聞かれてたよな…?

はあ…、小高のおしゃべりのせいで、また軽蔑されたかな…。

向こうを向いている綾芽の表情は分からない。

だけど綾芽は今日、大きな眼鏡をかけていない。

俺が外せって言ったから…?

俺達はまだ、始まってはいないけれど、終わってもいない、という事か?

綾芽の後ろ姿を俺は後方の自分のデスクから食い入る様に見つめながら考えていた。




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