エリートな彼は溺愛を隠さない
すると綾芽はポケットからフリルの付いた花柄の白いハンカチをさっと出すと、俺の額にそっと当てがってきた。

「…走ってきたの?」

え…。

俺の目前の彼女の手首には細い金のブレスがシャラシャラと彼女の手の動きに合わせて揺らめく。

それを見ているとキュッと堪らなく切ない気持ちになってくる…。
分かってくれたのかな。

何か俺、昨日から言い訳ばかりだな。

「あの、綾芽、俺の話…」


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