エリートな彼は溺愛を隠さない
「綾芽、信じて。…頼むから」

彼女の髪に顔を埋めて真剣な気持ちを分かって欲しいと願いを込めて伝える。

行かないでくれ。
本当に、今はお前だけなんだよ…。

…初めてだ、俺。

こんなに一生懸命なのも、こんなに心が張り裂けそうなのも。

今まで、ホント何してきたんだろうな。

中身のない空っぽの毎日。

だけど、心のどこかで待っていたのかも知れない。そんな俺を空っぽの世界から連れ出してくれるヤツを。

それが綾芽なんだと気付いたんだ。




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