Strawberry[更新停止中]



「大丈夫よ、直人」


微笑んで言う。


少し前に弘之にも同じことを聞かれたことを思い出す。


みんな、やさしい。



私なんかに。



やさしくしてもらう資格も、私にはないのに。



ねぇ、直人。



あのあたたかい家から、みんなの太陽を奪ったのは私なのに。


「ここ、直人の家なの?」


「うん。侑が来たのは初めてだったね」


乱れた髪を手で直しながら言う私に、少し寂しそうに言う。


話を逸らしたのがバレバレだと自分でもわかってるけど、私は未だに直人の目が真っ直ぐ見れないでいる。



ううん、私が真っ直ぐに誰かの目を見ることなんてもうずっと、できてはいないけれど。




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