龍とわたしと裏庭で③【黒魔術編】
「よう、圭吾」
悟くんは陽気に言いながら居間に入って行った。
「よくも朝の四時からたたき起こしてくれたね」
圭吾さんがニヤリと笑う。
「それじゃないと特急に間に合わないだろ?」
「しづ姫のためじゃなきゃ一発お見舞いするところだよ。返り討ちに会うだろうけど。で? そちらのレディとこわもてのお兄さんは誰?」
「隣の夏実よ」
なっちゃんは笑顔で言った。
「こっちは双子の弟の航太」
「僕は羽竜悟。そこにいるひとでなしの従弟だよ」
「ひとでなしついでに朝飯の支度を手伝わせてやるよ」
「相変わらず人使いが荒いな」
悟くんはあきらめたように言うとわたしの方を見た。
「着替えておいでよ、しづ姫」
「待ってて、わたしも手伝うよ」
「だいじょうぶ。自慢じゃないけど、料理は得意なんだ」
男性三人組が料理をする間、わたしとなっちゃんはテーブルの用意をした。
食卓には椅子が四つしかないので、部屋から勉強机の椅子を持って来た。
何とも不思議な顔ぶれの食卓だったけど、なんだか楽しい。
「圭吾さん、悟くんが来たってことは、今日のわたしはお留守番?」
「ああ。二、三時間で帰って来るけど」
「あんたが、しーの彼氏?」
航太が悟くんにきく。
「僕はお守り役。彼氏はそっち」
悟くんはフォークで圭吾さんの方を指した。
「はぁ? マジで?」
悟くんは陽気に言いながら居間に入って行った。
「よくも朝の四時からたたき起こしてくれたね」
圭吾さんがニヤリと笑う。
「それじゃないと特急に間に合わないだろ?」
「しづ姫のためじゃなきゃ一発お見舞いするところだよ。返り討ちに会うだろうけど。で? そちらのレディとこわもてのお兄さんは誰?」
「隣の夏実よ」
なっちゃんは笑顔で言った。
「こっちは双子の弟の航太」
「僕は羽竜悟。そこにいるひとでなしの従弟だよ」
「ひとでなしついでに朝飯の支度を手伝わせてやるよ」
「相変わらず人使いが荒いな」
悟くんはあきらめたように言うとわたしの方を見た。
「着替えておいでよ、しづ姫」
「待ってて、わたしも手伝うよ」
「だいじょうぶ。自慢じゃないけど、料理は得意なんだ」
男性三人組が料理をする間、わたしとなっちゃんはテーブルの用意をした。
食卓には椅子が四つしかないので、部屋から勉強机の椅子を持って来た。
何とも不思議な顔ぶれの食卓だったけど、なんだか楽しい。
「圭吾さん、悟くんが来たってことは、今日のわたしはお留守番?」
「ああ。二、三時間で帰って来るけど」
「あんたが、しーの彼氏?」
航太が悟くんにきく。
「僕はお守り役。彼氏はそっち」
悟くんはフォークで圭吾さんの方を指した。
「はぁ? マジで?」