愛情狂現-2人の日常-
「秋ー、生きてるー?」
苦しそうに唸る秋の額に冷えピタを貼る。
すると気がついたのか、秋がうっすらと目を開けた。
「春・・・・・・ごめんね」
「ううん。秋はゆっくり休んで」
「あれ、全部食べようと思ったんだけど・・・あまりの味だったから・・・」
「おーい、みんなさっきから失礼だって気付いてる?」
秋はコホコホ小さく咳きこみ、辛そうに深く息を吐いた。
ここまで弱ってる秋を見たのは久しぶりだ。
本当に死なないか心配になってくる。