夏の名前


また一日、


翔くんにはお世話になった。


それなのに


朝の事に対するイライラというかモヤモヤした気持ちがあって


冷たい態度をとってしまった。


帰り道、一人になった時に


後悔の念が押し寄せる。


「っ…――」


止まらない涙。


どうして…?


どうしてこんなに苦しいの…?


胸がキュウッて締め付けられるような感じで


苦しいっ…。


流れる涙を必死に拭って


歩きだそうとした時だった。


ポケットに入れた携帯電話が震える。
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