夏の名前


ポケットから携帯電話を取り出して見ると。


画面には


“笹倉翔”


の文字が浮かんでいた。


電話じゃなくてメールだったのがせめてもの救いだった。


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Date:06/** 17:28
From:笹倉翔
Sub:(non title)
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今日、どうしたの?

元気無かったみたい
だから心配した。


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絵文字も顔文字も無い


シンプルなメール。


だけど


このメールのおかげで


胸の苦しさはどこかに飛んで行って


今度はドキドキが止まらなくなった。
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