大地くんの天気予報


「今日は、遠いところをわざわざ来てくれて、本当にどうもありがとう。この子も、すごく喜んでいたんですよ。…あなたたちが、陽ちゃんと大ちゃんね…?清風から、よくお話は聞いています」


「大ちゃん」と言われて、俺はちょっと恥ずかしくなり、顔を赤らめた。


「…あ、ハイ!初めまして!…えっと、ボクが、田中陽太郎です!それで、こっちがダイチくんです…!」


陽太郎に促され、俺はお母さんにもう一度小さく頭を下げてから言った。


「…初めまして、佐藤大地といいます。…あぁ、あとこの子も、同じ学校で、僕の幼なじみの…」


そう言うと、それを受けて優雨が続けて言った。


「…あ、初めまして…!高橋優雨と申します…!今日は、こんなに素晴らしい舞台にお招き頂きまして、本当にありがとうございました…!」


< 294 / 419 >

この作品をシェア

pagetop